ひまわり通信親の会ひまわり通信 おともだちコーナー 2006.8月発行より2年前の8月、けいごは次男として生まれてきました。 生まれた当日は、元気に泣く男の子でホッとし、これからの楽しい夢や希望で一杯でした。翌朝、妻とけいごのいる病院に向かおうとしていると、病院から1本の電話が入りました。 「赤ちゃんの事で、ちょっと話したいことがある」との事でした。 病院に行って話しを聞いてみると、染色体に異常がみられ、どうやらダウン症の可能性が高いことを医師から告げられました。その瞬間、頭の中は真っ白になり、夢であってほしいと何度も思いました。妻には、まだ告げないほうが良いと医師から言われ、独りで悲しみに覆われながら帰りました。 何でうちの子が・・・、悲しみばかりが込上げてきて、涙をこぼしながら車を運転して帰ったことを、今でもよく覚えています。それからしばらくは、なかなか気持ちの切り替えが出来ずにいました。 1年ほどし、いずみ園に通い始めました。今では、週に3~4日通園し、妻が毎回送り迎えをしてくれています。とても感謝しています。 園に行きだすと見違えるほど変わって、表情がとても豊かになり、行動もとても活発になってきました。今では、高速ハイハイや、つかまり立ちまで出来るようになり、とても嬉しい気持ちで一杯です。 生まれた当初は、マイナスな考え方ばかりしていましたが、今では可愛くて仕方ありません。仕事から帰ってきて、けいごの笑顔を見ると、疲れなど何処かに吹き飛んでしまいます。まさに天使です。 天使がうちに来てくれたのです。今では、とても大切な家族の中心的存在です。 ゆっくりでいいから、大きくなれよ! 父より けいごは、この8月で満2歳を迎えました。 男でも女でも、健康であればと願った妊娠生活。 でも、健康であれば・・・なんて、本当はそれほど願っていなかったのかもしれない。 健康で生まれてくるものと、思っていた。 でも初めて、ガラス越しで見た我が子は、想像とは違っていた。 もしかして・・・? それが現実になった日からは、毎日泣いた。ただただ泣いた。涙の枯れる日はなかった。 これが2年前の私。 今では、毎日泣き顔しか見せてあげられなかった我が子に、心癒されている。 けいごを授かったことは、偶然ではなく必然だったのだと思う。 こんなに小さい体で、私にいろんな事を教えてくれる。 けいごを通して見る世の中は、人の優しさ、無情さが交差している。 今思うことは、障害って何? あの子とこの子、何が違うの? 人には得意不得意があって当たり前なのに、病名があるばかりに世間の目は冷たい。 これから先、普通に保育園、小学校へと進んで、ちょっと手を貸して貰いたいときは、手を大きく上げてお願いしていこう。 この子は、健常児のダウン症として育てていきたい。 だから、癒されてばかりのダメママにならないよう、ちょっとの勇気と図々しさを持って。 母より |